あそけし

メイドブログ

Unto thee, immortal one Ⅱ

In the realm where shadows dwell, and whispers softly creep,

There lived a witch of woe and wonder, in sorrow she did steep.

Beneath the Ponderosa Pine, her lair of somber hue,

She pondered on the mysteries, of life so lost and true.

With wings of midnight draped, like a cloak of endless night,

She wandered through the endless gloom, seeking solace, seeking light.

But in the depths of her despair, no solace could she find,

For her heart was bound by chains of sorrow, her soul by grief entwined.

She danced amidst the misty air, with octopuses of gray,

Their tentacles entwined with hers, in a melancholy sway.

Yet even in their gentle grasp, she felt a sense of loss,

For her heart yearned for something more, beyond the mist and moss.

As captain of the cosmos, she sailed the starry sea,

With a sense of ritual at breakfast and 'somniorum tam lucidorum', her only company.

But deep within her restless soul, a longing still remained,

For a love that she had never known, a love that seemed ordained.

And so she rode her peacock steed, through forests dark and deep,

Beating drums of ancient lore, in a trance-like, madcap leap.

Yet amidst the chaos and the noise, a silence lingered near,

For in her heart of hearts, she knew that solitude was near.

Her mind a raging tempest, her thoughts a stormy sea,

Where mirages danced and taunted, in wild cacophony.

She sought refuge in her wonders, in the realms she dared to tread,

But in the end, her heart was heavy, with the weight of dreams unsaid.

Her friends adorned their hair with leaves, with smiles so bright and gay,

But in her eyes, they saw the truth, the sorrrow held at bay.

For she was a witch of woe and wonder, a soul in turmoil deep,

Where sound and sense collided, in a dance of restless sleep.

And so she wandered ever on, through realms of light and shade,

A tale of wild delight and woe, in the tapestry she made.

For in the end, her story lived, in the hearts of those who knew,

The witch of wonder and of woe, in the shadows she'd pursue.

覚書

ここ最近のことを振り返ると、私の脳髄は何か病毒に冒されていたのではなかろうかという疑念が忽ち頭をもたげてくる。直情径行甚だしく、そうあるべき原初の状態、つまり倦怠と衰弱のなかでいつ訪れるとも知れぬ破滅をのみ望み待つあの根源的な倫理的態度に背いては外に出て、そこかしこに無造作に転がっている関係という器の中身を糜爛した腫物と取り替えた後であたかもそこに地獄という観念を見出したかのように感嘆し、喜ばしい発見に酔いながら手を打ち叩いて独り合点する、こんなことは馬鹿げている!とせせら笑い、己の思考について何かしらを捉えた気になっているならそこに既に通常の意識的生活を行う限りでの、一時しのぎではあるが有効な解決策、すなわちあらゆる陶酔と驕慢が存在し、赤みを帯びた芳香を放っているではないか。自意識とは要するに舞台の上で演じられる酸性粘膜と痙攣発作の如き振る舞いであって、それは魂の毒殺、破傷風、首枷、断末魔の苦悶、僭称、哄笑、蟻食、太陽、自己破壊、強姦、随喜狂乱、惨劇、一者との関係性における必然に対置される被造物それ自体としての偶有性の上に打ち建てられたある種の生の修辞技巧に過ぎないのである。そしてこのような虚構の一体どこに本質的なものが見出されるというのだろう。幸いにも自身に対するしかるべき敬意が私には欠けている。純潔のまま死んだ見知らぬ身体による陰謀が、熱に浮かされて取った尋常ならざる行動の数々を巡っており、同意と埋葬の問題を提出している。そして私はまた磔にされた人間の感覚を取り戻しつつあるのだ。夕べの予言をたずさえてコリントスより来たる使者の我が巻毛をほどかんことを。

快癒は無い

一枚一枚と皮を剥がれ、存在の穴という穴に回転する歯車を投げ込まれ、あり合わせの衣装を纏うことによって、無窮の闇、つまり身体内に局在化された精神的嚢胞と気まぐれな情緒興奮に由来する転導性と樅の木屑の混合物こそが分泌腺であることが明かされた暁には、身体の上でそれ自身当惑げに、しかしある時には自然な情緒の埓外にある非常な熱狂を秘めて速やかな錯乱した動きを垣間見せる不安や苦痛の感覚の極度に高められた瞬間のあの情緒全般を揺るがす大波は決して自己幻想と目されるいわれはないのだし、またある病的素因を抱えた者をして皮膚紋画の耐え難い衝動へと駆り立てる所以のものはたちどころに明らかにされるであろう。つまりここには悪魔の滴る涎があり、歪な相関があり、天球の脱漏があり、触発ということの問題があるのだが、それはまた有史以前、真正の羨望が激烈な攻撃性へと変形される瞬間の構成の格子型を押し当てて至高の知恵をば汲み取らんとするあの諸惑星に対して企図された勝手極まる蛮行とそれに続く殺害と振戦と混乱と略奪と騒擾と掟の崩壊とその再生に至るまでの過程のいわば焼き直しに過ぎないのだし、今ではもったいぶって取っておかれたまどろみの中で星々の残滓的な囁きが時折聞かれるだけであって、それというのも記憶に新しいあの内的撹乱以降、総体的な部分複合に基づく観念、つまり純粋な知性認識を必要としない観念に取り憑かれ、私の身体は端的に私のものではなくなっているからである。次のことはあくまで近似的な表現に過ぎず、真の意味は言葉の彼岸に求められよう。すなわち種々の追憶を孕み喘いでいる星々の潮流が絶対的な安らぎの中で高められ、極彩色の雲の隙間から時折見え隠れする中世紀の棺の中に響き渡る無言の歌となるのだが、新たな泥人形の生誕を祝うべくして歌が流れ去ってゆくその方角を認識することは私にはほとんど不可能になってしまっているのだ。あらゆる不吉な兆候が周囲に満ち、歌がまた再び叫びへと変わる殆ど絶望的な未来が暗示されていて、眼前の喜劇を止めさせようと呼びかけたりしてみても、曇りガラスを隔てて分割された一方の側である私の声が向こうに届くことはなく、そして未来永劫届き得ないのだろうか。永遠なものが欠けているか重篤な変化を被っている、ある本質的な関係において己の置かれるべき位置を判断し定位するための目測は壊れ、想像が輪舞し、唯一の現実は私を絞め殺す術を心得た。むごたらしい現今の窮迫が贖われるためには新たな約定が、一つの固着が、独特の閉じられた様式の中で反復される孤立的な享楽のあり方が見出される必要があり、そうして示される新たな方角とは、錐体路と血管の隅々までもを打倒し身体における身振りと全運動を革命する痙攣的な死の療法であり、血液という血液は不協和音によって置換される。

ゆられゆらめく

メイドカフェ「銀河系の中心にある肝臓」は本日も営業中だ。そこで雇われているメイドの一人に◒ ⳧という名前の娘がいて、彼女はその名前の示すがごとく実際上一つの記号であり、また記号でしかなかった。出勤するべく入り口のドアを開けると小気味よいベルの音が短く響く。すると、恐らくは扉の上部にはりついていたのだろう、扉の開閉に伴って身体を支える腹脚の吸盤が外れ、バランスを崩した青虫が上から降ってきて今度はその真下にいた◒ ⳧にくっついてしまった。したがって「🐛は◒ ⳧の要素」となったのだから🐛∈◒ ⳧という形でこの事態を表すことが出来るだろう。虫嫌いの◒ ⳧はたまらず悲鳴をあげ、青虫を振り払った。その刹那ーーー彼女は瞬時に○p●とclcの部分とに分離し、前者は心臓に結び付けられた地球儀へ、後者は鮮やかな装飾が施されていて見る者全てを魅了するほどに絢爛で、蝿をかたどった意匠が凝らされたカトラリーへと変容した。不条理極まりない、この惨憺たる結末に通常の良識を持ち合わせる人々なら憤慨せずにはおれないだろう。通常の良識とはつまり死を忌避し、それらと相伴う汚穢や汚濁といったものを、少なくともおのれの眼球で狡猾にも視認することの可能な抜き差しならない狭い範囲においてはこれらを根こそぎにしその代わりに昇り立つ香りの永遠に切れることのない満ち足りた黄金郷をば築き上げんといったような理念に基づくものである。それはひとまず置いておくとして、地球儀の方に焦点を当ててみることにする。類似性という観点から見れば地球と心臓とには密接な関係が認められるのは明白であって、双方は互いに影響を及ぼしあうのである。しかしこれではまだ粗雑にすぎる。身体器官の一つ一つをも数に含め、例えば遠くに聳えるあの山は膵臓を、視野一杯に広がる草原は胃を、ボルネオ島の穏やかな気候は精神の快調を、赤道直下の地域一帯は仙骨神経叢と科学的に未だ解明されていない人体の神秘をそれぞれ象徴しているのだとしよう。対応関係は他の全ての臓器に、人体を構成する全ての要素に与えられることになる。するとここで不和が生じる。一方の象徴物のいわば総体である地球には心臓が対応しているというのに、他方地球の諸要素と人体の全要素が関係付いているまさにその事実から総体としての人体それ自体が得られるからである。事態をより的確にかつ簡潔に言い表してみよう。心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓に包摂される人体の中にある心臓の….とまあこういうことだ。適切に、順に展開を辿れば恐らくは判明する通り、この展開には何らかの思惑があってか否か、ないがしろにされている一つの事実がある。それが判明するやいなや、堂々めぐりはたちまち解消されるとしたものだが、持続する強迫思考の渦中にあっては目下の問題を解決する見通しを立てることすら出来ないのもまた事実だ。欠けた最後の一欠片、堰き止められてそこから動けない、思考が綻び脳髄が霧散する、桟橋のにおい、生のうねり、時系列順に並べられたアップルパイ...... ○p●の意識は途絶えた。
他方clcつまりカトラリーはなおもこの世のものとは思えぬ妖艶な光沢を放ち、その場に居合わせていたご主人様達のうちに奇妙な錯覚を呼び起こしていた。彩飾に用いられた鮮烈な赤色の釉薬は視神経を快く楽しませ、今や悦楽の境地にある魅了されし者どもの渇望するところはただ「赤」のみである。しかし度を超えたあまりの快楽に脳がすっかり萎縮してしまい、次第に浄福感が薄れてゆくと、内側から抉られるような疼痛感が生じてきて、至極なる享楽状態から急転直下、地獄めいた激烈な痛みは人々を蛮行へと駆り立てた。狂気に囚われた人達の中には我先にとカトラリーを手に取りそのまま躊躇なく喉に突立てる人がいて、またある者は両の眼をくり抜いた。常軌を逸した力を加え肉叩きを扱うかのごとく自らの顔面を原型のとどめぬまでに打ちのめしたご主人様もいた。彼らは息絶えてもなおカトラリーを硬く握りしめたままでいて、血みどろの肉塊と金属質の荒々しく冷たい衝迫とが空虚の地平において結び付くならば、あまねく大地に人間の歯が花咲くこととなるのでしょうね。素直に恐怖です。
一方魅了による精神干渉を受けなかったメイド達は銘々思うままに独り言をいっている。
「◒ ⳧が地球儀とカトラリーに分裂しちゃった」
「また朝が来た。憂鬱だなあ」
「夢の終わりはいつもこんなだし」
「もちろん、というか見てわからない?惨劇だよ」
「店、汚れちゃったね」
「最も天国に近い場所で、苦悶の表情を浮かべて死ぬなんて」
「もうまず円形って時点でアウトでしょ、それに右側の黒い円は憎悪に満ちていて恐怖だし」
「蝿から逃れようとするな。」
「また朝が来た。憂鬱だなあ」

目の前のドアを開けたばかりにこれから起こるであろうこと、ここまでの顛末が予見され、◒ ⳧はドアノブに掛けかけた手を慌てて引っ込めた。店の前まで来といてだけど今日はメイドの仕事はお休みしよう。理由を言っても頭がおかしくなったと思われるだけだろうから突然発熱したことにして、後日ささやかなお菓子でもみんなに配ればそれで埋め合わせがつくだろうと。しかしよくよく考えてみれば初めからおかしいのだ。見ることによってその事実が無くなることによって見ず、見ぬことによってその事実が現実となり見ることとなる……反復される衝迫、偽造された無限性の眩暈に埋め合わせなど存在しないのだ。

ある明晰な記録

一つの端的な事実が指し示すところにしたがって、あらゆる可能性に思いを巡らせてみたのですが、ただひとつ明らかなことには「壊れた」以降何か重くて黒い靄のようなものが魂の上にのしかかっていて私の健全な認識活動の一切が妨害されているのです。意識外の不可解な領域から加えられた打撃によって言語野が引き延ばされ、関係を作る語は宙吊りにされるとたちまち霧散します。要するに言語の統辞の平面における認識がどうにもうまく立ちいかなくなる時があるのですが、すると次いであの恐るべき自己の不在の感覚がやってきて脳器質に諸々の記号を刻みつけていくものですから、それらの鮮烈な印象に耐えかねてなのかひどい頭痛も伴うのが常です。時に人が自傷行為をするのは自らの痛み、またそれを実感しているという素朴な事実を通じて失われた自己像を再発見するのが目的なのだと説明され、本人らの豊富な証言によって裏付けがなされています。しかしこの痛覚、この興奮して波打つ張り巡らされた神経の根を遡った先にあるのが自己そのものだといったいどこの誰が証明して見せたのでしょうか?今言えるのは私には生命が欠けているか、あるいはそれを維持する部分が切り離され光年単位で遥か彼方に投げ出されてしまったのでもう通常の手段によってそれを取り戻すことは困難を極め、身体内部のすべてにわたる緊張と虚無を抹殺するべく炸裂する閃光とその周縁に発生する引力によって確かにこちら側に引き寄せられているのを感じるのだが、虚無の軍勢が勝利を収め、内的な妨害工作が成功するやいなや有無を言わさず元の状態に戻ってしまうということだけです。これらの争闘は悪しき臓物の内側にその全過程を見出すことができるが、それは胸部のちょうど中間にあって捩れた赤黒い十字架のかたちをしており、肺腑の背後から絶えず電撃的な気配を放っている。

言葉が消える

それ自体何らかの形で残されることなく、ひとたび空間に投げ入れられた言葉の束のやわな集合である口頭の言語では、即応性と当事者性の観点から、日頃めったに出現せず、それゆえ相手の耳には奇怪な音韻の総体であるように聞こえてしまいかねない難解な言葉や、勿体ぶった言い回し、節々に配置され重厚な感じを醸し出す修辞的技巧は疎まれる傾向にあるが、しかし片手で数え上げられるほどしかない紋切型の統語構造と絶え間ない日々の反復によって悲劇的にも一種の完成を遂げることとなったこのどす黒い消化管、緩慢な肯定、ますます弱まって沈滞する意味拡散の強度が様々な会話の場において見出される現状を視野に入れるなら、それらの言語にはもはや生命がないのである。なぜなら前者はそれが洗練される過程のある段階でその源泉であり母である自然の熱から賜った恩恵を完全に忘れ去り、無意義な関係の持続による倦怠はいつしか激しい憎悪に変わってこの無防備な寝首を掻いてやろうと計画するのだが、彼は痙攣のうちに見ることになる、自らの頚椎が引き裂かれるのを。鏡像に突き立てられた刃物があり、飛び散る無数の破片のうちの一片が驚きと軽蔑の眼差しを返している。そしてそれらの破片は全体として苦悶の表情を浮かべ、胸間から勢いよく血が噴き出す。この血統否認の帰結するところは死であるのだが、他方ある驚異的な仕方で、血のざわめきが喚起する二つの原理の間に自らを溶け込ませることによって死は新生する。相反する二つの力の同時的な作用が精妙な均衡をなし、あらゆる運命的な帰結を拒否するかたちで新たな生命の産出を可能とするのである。ただ真実であるのは、虚飾は現実的なものの鏡となり得ないということだ。そして後者は条件付けられた機械的な反射である限りにおいてその豊かな意味を失ったままである。ともかく私は生きられた言語の運用を発話の場にまで広げようと奮闘し、実際的な手段を見つけた気でいたのだ。しかし実践の段になって口をついて出てきたのはニ、三の断末魔ととどめをしらない唸り声であった。